さかなクン探究隊2025スペシャル講義【プラギョミと海の生物 ワークショップ】

2025年、東京海洋大学・品川キャンパスにて「さかなクン探究隊2025」を開催しました。

午前の部には、朝日小学生新聞の読者を中心に一般のお客様150名をご招待し、未来の海について考える特別な時間がスタートしました。

ご招待をした一般のお客様

イベントの幕開けは、さかなクンと、海洋プラスチックごみ問題の研究に長年取り組まれている東京海洋大学 内田圭一教授によるトークセッション。子どもから大人まで、参加者は海の現状と私たちの暮らしとのつながりに、真剣に耳を傾けました。

今回のテーマは「プラギョミと海の生物 ワークショップ」。
さかなクンは、手描きのイラストを交えながら、海の生物たちの不思議や魅力を、やさしく楽しく解説。
一方、内田教授からは、現在の海洋環境やプラスチックごみ問題について、科学的な視点に加え、私たち一人ひとりの行動につながる多角的なお話がありました。
さかなクンは、海に流れ出てしまったプラスチックごみを、あえて「プラごみ」ではなく「プラギョミ」と呼んでいます。
ごみとなってしまったプラスチックも、もともとは人の暮らしを支えてきた大切な存在。
それらを一方的に悪者にするのではなく、形を変えて生まれ変われる「資源」であり、「なかま」として向き合ってほしい――。そんな想いから、親しみを込めて「ギョミ」と呼ぶようになったそうです。

東京海洋大学 内田圭一教授
内田圭一と教授とさかなクンのトークセッション

午後の部では、「さかなクン探究隊2025」に選ばれた16名のメンバーによる、より専門的な体験プログラムを実施しました。
昨年の探究隊OB・OGも参加し、世代を超えた交流の場となりました。
まずは、東京海洋大学・品川キャンパスのマリンサイエンスミュージアムを見学しました。
海洋研究の歴史や最新の研究成果、さまざまな海洋生物の標本に触れながら、海の世界への理解を深めました。

内田圭一教授の解説を聞く隊員たち

続いて、内田圭一教授による「プラギョミ」講義。
午前の部よりも踏み込んだ内容が語られ、探究隊メンバーは研究者の視点から環境問題を考える時間となりました。

海洋プラギョミを調べる隊員たち

そして午後のハイライトは、ミズウオの解剖体験です。ミズウオは、体長約1〜2メートル、水深900〜1400メートルの深海に生息する魚で、流れてきたものをえり好みせずに飲み込む習性があります。この特徴から、海洋汚染の状況を知る指標として世界中の研究者に注目されています。解剖にはさかなクンも隊員たちにとってはほとんどが初めての解剖体験で、実際にミズウオを解剖してみると、おどろきの連続でした。
そして、さかなクンが解剖したミズウオちゃんの胃の中からは、プラスチックカップが見つかりました。内田圭一教授とさかなクンによる講義、そして実体験としての解剖を通して、
海の生物の命の尊さとともに、私たちの身近な選択が海の未来につながっていることを、楽しみながら学ぶ機会となりました。

ミズウオとさかなクン
果たして、ミズウオは
プラスチックをたべているのかな?
解剖はおどろきの連続

本ワークショップを通じ、SDBEは今後も次世代とともに海洋環境について考え、行動につなげる取り組みを続けてまいります。

ホーム